避暑地軽井沢の誕生は1886年(明治19年)にカナダ生まれの英国聖公会宣教師A.C.ショー師がキリスト教の布教の途中で軽井沢を訪れ、その自然・気候などをとても気に入り「屋根のない病院」と呼び絶賛し、家族や友人達に伝えた事に始まると言われています。
写真のショー記念礼拝堂は1895年(明治28年)に軽井沢最初の教会建造物として建てられ、1922年(大正11年)までに増改築が行われほぼ今の形となり、修繕を重ねながら今日に至っているそうです。
撮影した日は秋初めの平日でしたが、礼拝堂を訪れる方々が後を絶ちませんでした。
もちろん礼拝堂の中へも入る事が出来ます。また、イギリスのセントポール大聖堂やウエストミンスター寺院に代表される英国教会に並ぶこの教会ではロイヤルウエディングと同じ伝統に基ずく挙式が行えるそうです。
そしてショー記念礼拝堂の横の道を入ると、ショーハウス記念館があります。このショーハウスは復元されたものですが、実際は1888年(明治21年)に旧軽井沢の大塚山に別荘を建てたそうです。そしてその別荘が、軽井沢に建てられた最初の別荘と言われています。
ちなみに、軽井沢で1893年(明治26年)に建てられた八田裕二郎別荘が日本人の別荘の第一号と言われ、これが建築当時のまま保存されている軽井沢最古の別荘と思われていました。それが最近軽井沢文化遺産保存会の調査によって、ウィン別荘(旧・片山廣子別荘)が現存する軽井沢で最も古い別荘である事がわかったそうです。
最後に話は戻りますが、ショー牧師夫妻。お墓は軽井沢にあるのかなと思ったのですが、東京の青山霊園にあるのだそうです。