旧軽井沢倶楽部内を車で走っていると、向こうに軽井沢プリンスホテルのスキー場が見えます。
ウィンターシーズンも、多くの観光客が訪れる軽井沢。スキー場を見ながら、つい先日閉幕した北京オリンピックの印象的なシーンを思い出しました。スキージャンプのスーツ規定違反やスピードスケート・スノーボード・ビンドゥンドゥンの転倒の場面も思い出されますが、最後に女子カーリングの「ナイスー」で締まった感じです。
さて今回の話はオリンピックと軽井沢。実は、軽井沢は夏と冬のオリンピック競技が開催された日本で唯一の町なのです。
まずはウィンタースポーツのイメージが強いと思いますので、冬季オリンピックから。スキージャンプ団体戦で、原田選手が「ふなきー」と叫んだ場面が印象的な長野オリンピックです。1998年に開催された長野冬季オリンピックで、軽井沢町の「風越公園アリーナ」(現在は風越公園アイスアリーナ)がカーリングの競技会場になりました。
そして、夏のオリンピック競技は1964年の東京オリンピックに遡ります。東京に近いという利便性、馬術のコースに適した自然などの理由から、総合馬術競技が南軽井沢の地蔵ケ原一帯で開催されました。12ヶ国から48名の選手が参加し、馬場馬術・野外騎乗・障害飛越という競技が行われました。
カーリングの会場になった風越公園には、東京オリンピックと長野冬季オリンピックの競技開催時に使われた聖火台が、並んで設置されています。
聖火台の前には説明の碑がそれぞれ建てられています。東京オリンピックの馬術競技が開催された場所南軽井沢の地蔵ケ原ですが、当時使われた聖火台が風越公園にあるのは、夏季と冬季の両オリンピックが開催された、日本で唯一の町であることを記念して同じ場所に移設されたという内容が刻まれています。